2021年03月31日
今回のフィールドワークは、大井川鉄道の門出駅に新しくできた施設「KADODE OOIGAWA」です。
フィールドワークとはどんなものか、どのようにおこなうのかを新入生にも説明し、調査のためのワークシートも持って出発です!
いくか現地で調べる調査項目があるので、答えられるように見学しましょう。
KADODE OOIGAWAでは、施設の職員の方が同行してくださり、施設をまわりながら説明をしてくださいました。
詳しくお話を聞く機会をいただけて、大変ありがたく思います。
いろいろなかたちでお茶を味わうことができたり、地元でとれたばかりの新鮮な農産物やお肉、お魚が買えるマルシェがあったり、小さなお子様が遊べるキッズパークがあったりと、一日中楽しめそうな施設でした。
お茶の緑色をした柱が並んでいるコーナーがあり、そこには4段階の蒸し具合と4段階の火入れ具合の掛け合わせで16種類の茶葉が用意してありました。
備え付けのお茶おみくじで占ったり、今日の気分などを尋ねるアンケートに答えたりすることで「今日のお茶」を決めることができます。
それに加え、お湯の温度と抽出時間も組み合わせれば、お茶の味は何通りになるでしょうか…!
自分好みのお茶に出会える空間になっているようです。
今回は時間の余裕がなくチャレンジできませんでしたが、ぜひ体験してみたいですね!
門出駅に行き、駅の運賃表示を見て、門出駅・合格駅間の運賃を調べました。
ちょうど電車も通り、雰囲気を味わうことができました。
この駅に停車はしないのですが、SL列車が走っている時間もありますので、通過するのを間近で見ることもできます!
こちらもまた別の機会に。
KADODE OOIGAWAから、大井川に沿って北上していきます。
途中、家山という地域を通り、満開の桜のトンネルをくぐり抜けていきました。
桜吹雪がとてもきれいで、生徒たちはシャッターを切る手が止まらない様子。
市街地ではまず見られない絶景でした。
さらに上っていき、塩郷というところにある吊り橋に到着です。
地元の人たちの生活道路として昔から使われている吊り橋だそうです。
テレビ番組でも何度か取り上げられたことがあるようですね。
みんなで渡ってみるぞ!ということで、往復してみました!
足元を流れる大井川がよく見えます…。
何でもない様子ですいすい歩く生徒や、スマホを構えて写真やビデオを撮る猛者もいる中、女性陣はわーわー言いながらなんとか渡りました(笑)
今日調べてわかったことをまとめるため、明日以降にフィールドワークのレポートを作ってみる予定です。
今後のマイプロ制作に備え、少しずつレポート作成の練習をしていきたいですね。
2021年03月24日
だんだんと日差しが暖かくなり、春を感じる日が増えてきました。
今週から、敬愛では「スタートダッシュ講座」と題し、入学に向けた助走期間ということで来年度の新入生も一緒に活動をしています。
ほぼ入学後と同じような時間割で過ごしながら、学校生活や学習についてのガイダンスを受けたり、振り返り学習をしたり、先輩たちも交えてレクリエーションをしたり、少しずつ体と心を慣れさせていきます。
もちろん、フィールドワークもみんなで行きます!
まず最初の目的地は富士山静岡空港です。
広い展望デッキで、お弁当を食べながら滑走路を眺めました。
地元のおじいちゃんたちが何人かいらっしゃったのですが、にわかにカメラを持って動き出したかと思うと、みんな同じ方向を眺めています。
おじいちゃんが「あっちから飛行機が来るよ」と教えてくれました。
だんだん近づいてきて着陸する飛行機、やっぱりかっこいいですねえ!
写真を撮ったりじっくり眺めたりと思い思いに過ごしました。
「FDAの機体の色は、全部で16色あるんだよ」とまた地元のおじいちゃんが教えてくれました。
ほかの色もぜひ見てみたいですね!
ターミナルの中で自由時間を取り、空港の様子を見学しました。
空港の次は、近くにある「ふじのくにお茶の都ミュージアム」です。
日本のお茶はもちろんのこと、世界中のお茶についても知ることができるお茶の博物館です。
世界各国のティータイムで使われる茶器やカップだけでなく、部屋の様子も再現してあり、旅をしているような気分で施設を見て回ることができました。
お茶の葉を収穫してから加工して出荷するまでに使われる機械が展示されていたり、先日見学に行った茶草場農法についての紹介があったりと、生徒たちは興味深そうに見学していました。
2021年03月19日
今日は修了式です。
一年間、一期生として学校を創り上げながら日々の学習に励んでくれました。
実際に自分で出かけて、体験しながらマイプロも作ってきました。
生徒たちの努力が実り、マイプロアワードに応募した2つの作品が特別審査員賞を受賞しました!
表彰は後日行われますので、その様子もまたお知らせしたいと思います。
生徒たちは一年を振り返りながら、楽しかったフィールドワークのことについて話してくれました。
思い出に残るものになっていたようでうれしく思います。
来年度からは後輩も加わり、よりパワーアップした敬愛義塾になることでしょう!
今学期最終日のため、荷物を片づけたり持ち帰る準備をしたりしながら、春休みに向けてウキウキの生徒たちでした。
いいお休みにしましょう!
2021年03月17日
今回のフィールドワークは、粟ヶ岳と御前崎灯台です。
粟ヶ岳は、去年の6月に初めてのフィールドワークとして出かけた場所です。
世界農業遺産の茶草場農法が行われている地域です。
御前崎灯台は、静岡県最南端の場所にあります。
伊豆半島よりも南に突き出しているなんて意外ですね!
粟ヶ岳では、茶草場農法について学んだり、神社にお参りをしたり、神様が降り立ったとされる巨岩の割れ目を覗いたりしました。
山頂の展望台からの景色がとてもよかったです。
去年のフィールドワークに参加した生徒は、茶草場農法についてみんなに説明してくれました。
勉強したことがしっかり身についていてすばらしいですね!
灯台は、残念ながら中に入って見学することはできませんでしたが、どっしりとした存在感があり、海の安全を見守っているんだなあと感じました。
灯台のすぐそばにある見晴らし台からは、雄大な景色を味わうことができました。
ただ、とにかく風が強かった!
海風がびゅうびゅうと吹いていて、しっかり立っていないとよろけてしまいそうでした。
時折巻き上げられた砂が当たってちょっぴり痛い・・・
生徒たちは風上に向かって走ってみたり、全身で風を浴びてみたり、なんだかんだと楽しそうにしていました。
思い思いのポーズが面白くて写真を撮ろうとしましたが、構えたタブレットも風を受けてしまい撮影しづらかったです(笑)
少し砂浜に降りてみました。
流木でできた謎のテント?を覗いてみたり、貝殻を拾ってみたり、磯の生き物を探してみたり、寒そうに歩いてみたり(笑)
個性がでて面白いですね。
巻貝の貝殻を耳にあてて、音を聞いている生徒もいました。
2021年03月11日
今回のフィールドワークは、ふじのくに地球環境史ミュージアムで開催されている「食虫植物-シンカのからくり-」という展覧会です。
ふじのくに地球環境史ミュージアムは、自然と人間のかかわりをテーマとした博物館です。
静岡県の自然の多様性や食物連鎖のしくみを学びながら、文明発展と自然とのバランス、未来の豊かさの形にも考えを向けることができる展示になっています。
展示の多くは本物の生き物の標本であり、模型よりもリアルに観察ができるのも魅力です。
企画展の部屋に進む前に、常設展も見ていきます。
職員さんが説明を加えてくれることも多く、興味深いお話がたくさん聞けました。
大きな水槽のようなホルマリン保存液槽に展示されている深海のサメ、こんなに大きくてもまだ子どもなんだそうです。
「ここにある穴でお水をろ過して、きれいな酸素だけを取り込んで、いらなくなったお水や不純物はエラから吐き出しているんだよ」という説明を、生徒たちは真剣な表情で聞いていました。
企画展のほうに進んでいくと、壁一面にウツボカズラの標本がぶら下がっていて、なかなか不思議な光景が広がっていました。
食虫植物と聞くと、ウツボカズラのようにツボの中に落として捕食するものと、ハエトリソウのように虫が乗ったらパクッと口を閉じて捕食するものが代表的に思えます。
しかし他にも、粘液のある葉にくっつけてそのまま捕食するものや、ミジンコなどを食べる水草タイプのものなど、さまざまな種類があることが分かりました。
食虫植物たちの捕食シーンを捉えた映像が上映されていましたが、けっこう瞬発力があって面白かったです。
また、冬虫夏草というものの展示もありました。
これは菌類の一種で、冬には虫などの生き物に寄生して栄養を奪い、温かくなるとキノコとしてのびてくるという生き物です。中国では薬として使用されています。
静岡県には、これらの生き物も含め、希少な植物が生息している割合が高く、多様性に富んでいるということも説明されていました。
普段あまり馴染みのない植物たちの展示に、生徒たちは興味深そうにしていました。
「うちに食虫植物を置けば防虫になるかも・・・!」と検討する声も聞こえましたよ。
来年度の2年生は生物基礎の授業があるので、興味があればマイプロで取り扱ってみても面白いと思います。
休憩コーナーで一休み。
図鑑カフェという名前の通り、図鑑や写真集がずらりと並んでいて、自由に閲覧することができます。
気になった図鑑を開いてみる生徒もいれば、疲れて休憩に専念する生徒も(笑)
体力つけていかないとね!
食虫植物や冬虫夏草の展示はあまり見かけないもので、面白い経験ができたことと思います。
生徒たちが現在興味を持っていることや好きなことを伸ばすのはもちろんのこと、まだ出会っていないものと出会い、興味関心を広げていくことのお手伝いを今後も続けていきたいです。