2020年10月28日
今日のフィールドワークは盛りだくさん。
お隣の磐田市内をまわり、
・香りの博物館
・新造形創造館
・旧見付学校
・旧赤松邸
の4か所を見学しました。
まずは香りの博物館。
香料や香水など、「香り」にまつわる展示がある博物館です。
こちらで「倉本聰 点描画展」という企画展があり、脚本家の倉本聰さんがこれまでに描いてきた点描画の展示を見学しました。
北海道の森の木々や、そこに生きるシカやリスなどの生き物たちが描かれていて、自然と対話するかのような言葉が添えられていました。
生徒たちは、絵の緻密さに驚いたり、文房具屋さんで見かけるようなカラーボールペンを使って描かれていることに意外そうにしていたり、「木の根っこの絵が上手だねえ」と感心したり、それぞれに感じたことがあるようでした。
新造形創造館では、ガラス加工品や金属加工品などの展示・販売と、体験教室がおこなわれていました。
販売コーナーに行ってみると、きれいな色合いのグラスや一輪挿し、ボルトとナットを組み合わせていくレゴブロックのようなセット、ステンドグラスのランプシェードなど、見ているだけでうっとりしてしまうものばかり。
ガラスや陶器のものが多かったので、気を付けながらそっと触れていました。
工房もあるということで、少しだけ見せていただけないかと職員の方にお尋ねしたところ、突然のお願いだったにも関わらず、なんと工房の中まで入れていただけることになりました!
工房では2名のガラス作家さんが作品制作をされていました。
熱を加えてガラスを溶かしたり、濡らした布で冷やしながら固めたり、まるで魔法のようにどんどん形が変わりながら作られていく様子に、生徒たちはくぎ付けになっていました。
また、ご厚意で吹きガラスも少しだけやらせていただきました。
思ったより全力で息を吹き込まないと、ガラスが膨らまないのです!
ガラスを溶かす窯の熱や、膨らます難しさ、薄いガラスの柔らかさなどを体感することができ、とてもよい経験になったかと思います。
職員の方々や作家さんたちに大変親切にしていただき、ありがとうございました!
次は見付学校です。
国の史跡に指定されている、現存する最古の木造擬洋風小学校校舎です。
外観は洋風で、玄関先の柱は「エンタシス様式」という古代ギリシャの建築様式に似せて作られています。
外観以外の建築法は日本式だそうです。
内部は当時の教育や生活に関する資料がたくさんあり、見ごたえがありました。
昔の遊びもたくさん置いてあり、けん玉やお手玉、福笑いなど、あまり経験がない遊びにも触れることができました。
最後に立ち寄った旧赤松家は、幕末から明治に活躍した赤松則良の邸宅です。
オランダ語が得意で、勝海舟と一緒に咸臨丸にも乗っていたそうです。
近代日本造船技術の先駆者と言われています。
立派なレンガ造りの門や、いくつもの蔵がどっしりと構えており、歴史情緒あふれる場所でした。
一日にたくさんの場所をめぐり、いつもより疲れた様子の生徒たちでしたが、貴重な体験がたくさんできたフィールドワークになりました。
身近なところにある施設や史跡を知っておくと、来年以降のマイプロ研究にも役立つかと思います。
ぜひヒントにしながら取り組んでいってほしいですね!