2020年09月19日
フィールドワーク、今回はお城巡りです。
武田信玄シリーズはお城巡りが多くなりますね。
信玄は甲斐から遠江へ進軍し、徳川方のお城を攻めていきましたが、そのうちの2か所が二俣城と犬居城です。
一般的に、日本のお城には「大手門」と「搦手門」があります。
正門となる大手門は、敵方が攻めにくいように急坂で険しく、歩きづらくなっていることが多いです。
裏門にあたる搦手門は、味方や関係者が通る通路なので、坂はゆるやかで歩きやすく作られています。
まず到着した二俣城では、本丸に向かう際に大手門側から登っていったのですが、急な坂や階段があって大変でした!
それを越えると、本丸跡に到着です。
緑に囲まれた広い空間に、天守台の石垣がどっしりとたたずんでいました。
天守台の上に登れるようになっており、上からの景色を眺めることができます。
激しめの水音が聞こえるなあとずっと思っていたのですが、天守台の裏側、すぐ近くに天竜川が流れていて納得しました。
天竜川と二俣川が合流する地に築かれており、川や崖などの地形を利用したかなり堅牢なお城だったようです。
天守台の石垣も、一見とても雑に積まれているように見えますが、「野面積み(のづらづみ)」といって自然の石の形を利用したとても頑丈なつくりになっています。
ちなみに浜松城の石垣も野面積みです!
攻めにくい城だったため、信玄はこの二俣城を落とすのにかなり苦労したようです。
お昼を食べた後、さらに北に向かい、犬居城へ。
城跡は山の上にあるようですが、山道の入り口には杖がわりに使うためのがっしりとした木の枝がたくさん用意してありました。
この先の道のりは険しいものになりそうな予感がします…!
まさに自然の中の山道を、足元に注意しながらのぼっていきます。
太い木の枝が転がっていたり、枯れ葉が積もっていたり、地下水がしみだしていたりと、なかなかアドベンチャーな道のりでした。
いい運動になりました(笑)
20分ほど登ったところで、「犬居城跡」の標識が!!
建物も石垣もなく、歴史の痕跡は消えてしまっているものの、ここまで登る大変さを実感することができました。
ほとんど手ぶらで身軽に出かけたうえ、登山道としてある程度の道があってもなお大変な行程でした。
当時の武士たちは重装備で道なき道を攻め入ったことを思うと、想像を絶する過酷さだったことでしょう…。
休憩所として重そうな木のテーブルやベンチもあり、それはそれで「ここまで運んだの?」と恐ろしくもありました(笑)
標識を過ぎてもう少し上まで登っていくと、古い見晴らし台があり、街並みを一望できました。
気持ちのいい風が吹いていてとてもよかったです!
山道は下りのほうが危険です。
より一層、細心の注意を払ってゆっくりと下山しました。
山道の入り口にあった杖、やっぱり持ってくればよかったな~と下山のときになって後悔しました。
みんな安全に登山口まで戻ることができました!
フィールドワークに行くことで、調べて知った情報にリアリティが加わり、より奥行きのあるレポートになるということを実感しています。
今後もいろいろな体験をしていけたらと思います。
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管理者