2020年06月08日
先日、フィールドワークに出かけました。
調べたことや考えたことの記録の練習も兼ねています。
今回は、世界農業遺産を見に行きました。
掛川市東山地区での茶の栽培方法、「茶草場農法」です。
世界農業遺産とは、「社会や環境に適応しながら発達してきた伝統的な農業と、それに関わって育まれた文化や景観、生物多様性に富んだ重要な地域」が登録されるものだそうです。
聞き慣れない感じもしますが、なんと静岡県は「水わさびの伝統栽培」と合わせ、日本で唯一2つの地域が登録されている県だそうですよ!
茶畑を一望できるビュースポットが3か所あり、そこには説明書きがありました。
ノートにしっかりメモをします。
茶草場と呼ばれる場所でススキなどを育て、秋から冬にかけて刈り取って、それを茶の畝間に敷き詰めるのだそうです。
草が土に還って栄養になり、おいしいお茶ができます。
また、草地がたくさんあることで、ササユリやオミナエシなどの貴重な植物も残っているそうです。
一見、ただ雑草が生い茂っている空き地のように思われますが、これがいずれ刈り取られ、茶畑に敷き詰められるかと思うと少し不思議な気持ちになりました。
山肌に「茶」という文字の見える粟ヶ岳の山頂まで行くと、展望デッキから掛川市が一望できました。
天気がいいと富士山も見えるそうですが、残念ながら曇り空。
晴れた日の景色も見てみたいなー。
ハイキングの人や、バイクや自転車のツーリングのお客さんで、にぎやかな山頂でした。
山道ですてきな光景にも出会えました!
山を下っていく途中の道は、左右どちらを見ても一面お茶畑が広がっていて圧巻でしたよ。
緑色のじゅうたんが広がっているみたいでした!
帰りに少し寄り道をして、「安田(あんだ)の大シイ」を見に行ったり、「松葉の滝」を見に行ったりもしました。
「安田の大シイ」は、静岡県の天然記念物に指定されている巨大な樹木です。
どっしりとしたシイの木の姿は、とても迫力がありました!
ト●ロがひょっこり出てきそうな雰囲気でした。
松葉の滝は、細い山道を歩いた先にありました。
途中にある丸木橋、ちょっと揺れるんですよ…!
ひんやりと涼しく、なんだか気持ちが鎮まるような雰囲気です。
「着替えさえあれば、滝に打たれてみたいなあ~」と生徒が言っていました。
なかなかチャレンジャーですねぇ!
滝行、ぜひやってみてください!
図らずも、自然に触れる一日となりました。
普段過ごしているとなかなか見ることのできない景色にたくさん出会いましたが、そういうひとつひとつが人生の糧になるのではないかと思います。
教科書に向かうだけが「学び」ではないと思うので、ぜひいろいろなものに触れて、体験していきましょう!