2021年01月15日
冬休み前から予定していたビブリオバトルの本番をおこないました。
参加者は生徒3名と、授業体験に来てくれた中学生の生徒さんです。
ビブリオバトルは、ひとりずつ所定の時間内で本の紹介とディスカッションをおこない、投票を経て「最も読みたいと思った本」をチャンプ本とする書評合戦です。
参加者同士のコミュニケーションを深めるため、原稿を作らず、その場の生の語りで発表をすることになっています。
事前準備として、その本の好きなところや面白いところ、おすすめしたいシーンなどを自分の中で整理する時間を設けました。
思いを言葉にするのは難しいですが、丁寧に考えていく中で、実体験に即したエピソードを語ることができる生徒もいました。
本と向き合う時間は、自分と向き合う時間でもあるなあと感じました。
さすがに発表となると緊張したような面持ちの生徒たち。
プロジェクターに映されたタイマーがさぞ恐ろしく見えたことでしょう(笑)
今回の発表について、
・第一目標は、聞く人のほうを見て話すこと。まずこれができればOK!
・ビブリオバトルは気楽にやる遊びなので、重く考えず楽しむ。
ということを話し、ようやく少しは肩の力が抜けたようでした。
くじ引きで発表順を決め、5分間の発表と3分間の質疑応答を順番におこないました。
原稿は作らないけれど、話そうと思っていることやエピソードをメモしておくことはできます。
時折メモをのぞき込みながら、時間をいっぱいまで使って発表することができました。
上手に話すことができず「えーっと・・・」と考え込む生徒もいましたが、聞いている生徒たちから「がんばれー」「おちついて」と温かい声も聞こえ、和やかな雰囲気の会になりました。
発表するときはもちろん、聞くときも熱心に聞くことができ、質問も自然と出てきました。
初めて取り組んだビブリオバトルとは思えない、充実した会になりました!
発表の中で、冒険好きな自分のルーツを語ってくれた生徒がいました。
ほかの人の発表を聞いて、「こういうジャンルの本は自分では読まないなあ」と言っている生徒もいました。
「本を通して人を知る、人を通して本を知る」というビブリオバトルのテーマは達成できたと思います。
また、今回のメインミッションである「相手のほうを見て発表する」についてはばっちりでした!
今回、うまくできたところとそうでなかったところ、それぞれの反省があったようです。次に生かしていきましょう。
今後も機会を設けて、ビブリオバトルをやっていきたいと思います。